リサイタル「難破船」終わりました。

公家千彰フラメンコスタジオchurros

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ミツミネハウス1F

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リサイタル「難破船」終わりました。

営業に関するお知らせ

2015/11/12 リサイタル「難破船」終わりました。

8日日曜日、第4回目のリサイタルを無事に終えました。
応援くださったみなさま、会場に足を運んでくださったみなさま、ありがとうございました。

 

沢山のかたのご協力のもと、悔いの残らない公演となりました。

 

自分の息遣いを自覚しながら、迷うことなく踊り切りました。
難破船というテーマから、自分なりのストーリーを立ち上げて、それに見会うヌメロを当てはめるところから始めました。
初回アギラールに説明すると、人が難破する、道に迷うということを、今度はアギラールなりの言葉で歌詞やメロディーを作ってくださいました。
涙が出るほど感激しました。
そうなると、踊りの細かいところの所作にどんどん具体的なアイデアが出ました。アギラールも沢山のアドバイスと、演技までしてみせてくれて、カンタオール兼、演出家、として私を導いてくれました。

 

ストーリーは、
大切なものを既に持っている女性が道に迷いながら何かを探そうとする。本人は何かを掴めずに苦しい。
ところが、突然の大きな波に全てを飲まれてしまう。自分の命以外の全てを失ってしまった。
あるところで、亡骸を見てしまう。そのあとしばらくして、失ったことを改めて認識する。一旦は葬り、祈りを捧げるが遣りきれない想いになる。私も死のうと思って自害するが、死にきれなかった。命の神様が、生の世界へ連れていってくれた。
夢に大切な人が現れた。君の雨が僕の庭を潤してくれているよ、と言ってくれる。美しい月の夜は夢で逢えることを願いながら、前を見て生きようと誓う。

 

私は、当たり前のことがいかに大切か、ということをバックに掲げて踊りました。空気みたいに存在するもの。家族、友人、恋人、又は自分の健康だったり平常な気持ちだったり。
失った時に始めてその大切さに気が付く。という経験はきっと誰にでもあると思うし。これからもあるかもしれない。
でも、今それが有ることを自覚して大切に大切に生きていくことができれば
もっと幸せなのではないか、と。
まだ自覚できてない大切な何かがあって、自分を苦しめているかもしれない。
ただ、自分を苦しめる人間の欲がなければ発展してこなかったわけで、それも人の性なのかもしれません。

 

今回は、衣装にも助けられました。ソニアジョーンズさん、cesta
de
costura代表の佐藤智美さん。親身になって相談にのってくださりありがとうございました。
ソニアジョーンズさんの衣装はずっと大好きで、今回もフルに着させていただきました。
智美さんの衣装は、無垢、再生、マリア様を意識した純白のバタデコーラ。何度もスタジオに足を運んでくださり、イメージとの擦り合わせなど懸命に配慮くださいました。智美さんの愛情をたっぷり感じました。ありがとうございました。

 

リサイタルの前々日には、最終確認として、長嶺ヤス子さんの手解きを受けました。ストーリーを説明してから全部見てもらって、いくつかのシーンを膨らましてくださいました。舞台に立ってからのはじめの2分は、全てヤス子さんの振り付けです。カスタネットのナイフで自分を刺すシーンも、よりリアルなやり方を伝授くださいました。そして、何より、心と目の有り様を、お怪我をされたばかりなのに、身体を張って教えてくれました。レッスンのあとも2回電話くださり、何度も励ましてくださいました。あなたは大丈夫よ、素晴らしいわよ、頑張って。と。

 

やるしかない、と気合いが入りました。

 

踊っていて胸が苦しく、涙が出てしまったのは始めてでした。
リサイタルのあと、昨日の夜もですが、このところ、まだ引きずっていて、寝る前にとても胸が苦しくなります。
全てを失ってしまった、というところで、アギラールの声と山崎さんのギターのなか、本当に苦しくなりました。加奈さんのバイオリンに何かをすがるようにして踊りました。

 

最後の伊集院さんとのパレハでは、本当に前向きな気持ちになりました。
色々なことを大切にしていこう、と強くおもった舞台です。

 

共演のみなさま、心より感謝しています。また復帰してから、ずっと、よろしくお願いいたします。

 

それから、アギラールの歌詞対訳をくださった大類愛子さん、ありがとうございました?わからない部分を聞こうと駆け込んだら、愛のある言葉で組み立ててくださいました。本当に助かりました。感謝、感謝してます。

 

エルフラメンコのみなさま、大変お世話になりました。しばらく公家のライブはお休みしますが、生徒さん発表会などで来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

お手伝いスタッフしてくれた教室の有志のみなさま、真心込めた対応ありがとうございました?安心して専念できました。

 

沢山のお花やお菓子なども、お心遣い深く感謝しております。

 

まだまだ書きたいことありますが、このくらいにて、御礼の挨拶をしめたいとおもいます。
沢山のかたの支えによって無事に終えたこと、ずっと忘れません。
またライブお休みの期間も復帰を意識しながら、じっくり基礎を見直していきます。

 

本当にありがとうございました。
公家千彰

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